友人や同僚から「変なLINEが来た」と連絡があったり、突然LINEからログアウトされたりして、ご自身のアカウントが心配になっていませんか? 乗っ取りを疑う場面では、まず「今も自分でLINEを開けるか」「見知らぬ端末がログインしていないか」を確認することが大切です。
結論から言うと、LINE乗っ取りの主な原因は、パスワードの使い回し、不審なWebログイン、認証番号の共有、フィッシングサイトへの入力などです。すぐにアカウント削除へ進むのではなく、確認と対処の順番を間違えないことが重要です。
この記事では、2026年6月時点のLINE公式ヘルプ・LINEみんなの使い方ガイドの情報を前提に、ITが苦手な方でも5分で確認しやすい安全チェックを整理します。
読み終える頃には、「今すぐ何を確認すべきか」「どの設定を見直せばよいか」が分かり、不安を行動に変えられるはずです。
[著者情報]
この記事を書いた人:守屋 純(もりや じゅん)
サイバーセキュリティ・コンサルタント(個人向けICTサポート担当)
大手通信キャリアにて5年間、シニア向けスマホ教室のセキュリティ講座を担当。年間200件以上の個人向けセキュリティ相談実績を持ち、「専門用語を使わず、誰よりも分かりやすく」をモットーに、SNSの安全な利用方法について情報発信を行っている。あなたの不安な気持ちに、隣にいるような気持ちで寄り添います。
まずは1分で安全確認!「見知らぬ誰か」がいないかチェックする方法
難しい説明は後回しです。まず、あなたのLINEアカウントに、今、見知らぬ端末がログインしていないかを確認しましょう。手順はとても簡単です。
【ステップ1】LINEの設定画面を開く
LINEアプリのホーム画面右上にある、歯車の形をした「設定」アイコンをタップします。
【ステップ2】「アカウント」を選択
設定メニューの中から「アカウント」という項目を探してタップしてください。
【ステップ3】「ログイン中の端末」を確認
アカウント情報の中にある「ログイン中の端末」をタップします。表示名やログインからの経過時間を見て、心当たりのない端末がないか確認してください。

ここに表示されているリストに、ご自身のスマートフォン、普段使っているパソコン、iPadなど、見覚えのある端末以外の表示はありますか?
万が一、心当たりのない端末が表示されていたら、慌てずに該当端末の横にある「ログアウト」をタップしてください。公式ヘルプでも、心当たりのない端末がある場合はログアウトしてからパスワードを変更するよう案内されています。
突然LINEからログアウトされた場合は、乗っ取り以外にも電話番号の認証や端末変更が関係している可能性があります。画面の表示別に原因を切り分けたい方は、LINEが急に利用できない時の原因もあわせて確認してください。
リストにご自身の端末しか表示されていなければ、第一関門はクリアです。ただし、パスワードの使い回しや不審なリンクへの入力に心当たりがある場合は、次の対策まで進めておくと安心です。
なぜ?LINE乗っ取りの意外と単純なカラクリ
「でも、どうして乗っ取りなんてことが起こるの?」と不思議に思いますよね。
ご相談を受けていると、「私、何か悪いことをしましたか?」「悪いハッカーに狙われているのでしょうか?」と心配される方が多いです。しかし、多くの場合は特別に狙われたというより、パスワードの使い回しや不審な入力がきっかけになります。
代表的な原因は、以下の4つです。
- 他サービスと同じパスワードをLINEでも使っている
- 偽サイトや不審なログイン画面にメールアドレス・パスワードを入力した
- SMSやLINEに届いた認証番号を第三者へ教えてしまった
- 共有パソコンや家族の端末でログインしたままになっている
特に注意したいのが、「パスワードリスト型攻撃」と呼ばれる手口です。
これは、過去にどこかのサービスから漏えいしたメールアドレスとパスワードの組み合わせを使い、LINEや関連サービスにもログインできないか試す攻撃です。たとえるなら、犯人が「古い名簿」を使って、同じ鍵で開く家を探しているようなものです。
つまり、LINE以外のサービスで使っていたパスワードが漏れていて、同じパスワードをLINEでも使っていると、被害に遭う可能性があります。
一方で、「ログイン通知が来た」「急にログアウトされた」だけで、必ず乗っ取りと断定できるわけではありません。端末変更、PC版LINEへのログイン、認証操作の途中、アプリや通信の不具合が関係するケースもあります。だからこそ、原因を決めつけず、ログイン中の端末・パスワード・ログイン許可の順に確認することが大切です。
もう二度と怯えない!LINEを守る3つの安全設定
ここが一番大事なところです。やることは3つだけです。順番に設定すれば、乗っ取りリスクをかなり下げられます。
対策1:危険な「共通の鍵」は卒業! パスワードをLINE専用に変えよう
まずは、他のサービスでは使っていないLINE専用のパスワードに変更しましょう。先ほどの「アカウント」画面からパスワードの変更が可能です。
誕生日、名前、電話番号、同じ文字の繰り返しなど、推測されやすいものは避けてください。覚えやすさだけで決めると、他人にも推測されやすくなる点がデメリットです。
おすすめは、英字・数字・記号を組み合わせた長めのパスワードにすることです。すべてのサービスで同じパスワードを使うより、LINE、メール、通販サイト、SNSで別々に分けるほうが安全です。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: パスワードを保管する場合は、スマホのメモ帳にそのまま保存するより、信頼できるパスワード管理アプリや、ネットから切り離した紙のメモを検討してください。
スマホのメモ帳に「LINEパスワード」と分かる形で保存すると、端末を見られた時にリスクが高くなります。紙に書く場合も、パスワードだけを直接書くのではなく、自分だけが分かるヒントにしておくと安心です。
対策2:WEBログインの2要素認証をONにする
次に確認したいのが、LINEの「WEBログインの2要素認証」です。これは、LINEアカウントでWebサービスへログインする際、パスワードだけでなく、スマートフォン版LINEに表示される認証番号も使って本人確認する仕組みです。
2026年6月時点のLINEみんなの使い方ガイドでは、スマートフォン版LINEの「ホーム」>「設定」>「アカウント」から、「WEBログインの2要素認証」をONにする手順が案内されています。
2要素認証を使うと、万が一パスワードが第三者に知られても、不正ログインを防げる可能性が高くなります。ただし、すべてのログイン経路で万能という意味ではありません。認証番号を他人に教えてしまうと危険なので、SMSやLINEに届いた番号は絶対に共有しないでください。
対策3:使わないなら「ログイン許可」をOFFにする
普段パソコン版LINEやタブレット版LINEを使わない方は、「ログイン許可」の設定も確認しておきましょう。
LINE公式ヘルプでは、サブ端末(PC・タブレット)からのログイン許可は、スマートフォン版LINEの「ホーム」>「設定」>「アカウント」>「ログイン許可」からオン・オフを変更できると案内されています。
パソコンでLINEを使う人にとっては便利な設定ですが、使わない人にとっては不要な入口になり得ます。PC版LINEを使わないならOFFにしておくと、余計な不安を減らしやすくなります。
なお、機種変更や再ログインが絡む場合は、トーク履歴の復元条件も関係します。データを消したくない方は、先に機種変更時のトーク復元条件を確認してから操作すると安全です。
すでに変なメッセージを送られた時の初動
友人から「プリペイドカードを買ってと言われた」「怪しいURLが送られてきた」と連絡が来た場合は、確認よりも初動が優先です。
まず、LINEを開ける状態なら、以下の順に対応してください。
- ログイン中の端末から見覚えのない端末をログアウトする
- LINEのパスワードを変更する
- WEBログインの2要素認証をONにする
- ログイン許可を見直す
- LINE以外の手段で友人・家族へ注意喚起する
送られたメッセージを消したい場合でも、焦って「削除」を押すと自分の画面からだけ消えてしまうことがあります。送信取消との違いを確認したい方は、LINE送信取消できない時の確認ポイントも参考にしてください。
すでに自分のLINEにログインできない場合は、LINE公式ヘルプから問い合わせや復旧手順を確認してください。状況によっては、LINE側の調査やアカウント保護が必要になる可能性があります。
まとめ:LINE乗っ取りは「原因の切り分け」と「設定見直し」で防げます
ここまでお疲れ様でした。
LINE乗っ取りが不安な時は、次の順番で確認してください。
- 「ログイン中の端末」を確認する
- 見覚えのない端末をログアウトする
- LINE専用のパスワードへ変更する
- WEBログインの2要素認証をONにする
- 使わない場合はログイン許可をOFFにする
乗っ取りの原因は、特別なハッキングよりも、パスワードの使い回し、偽サイトへの入力、認証番号の共有など、日常の小さな油断から起こることが多いです。
ただし、突然ログアウトされたからといって、必ず乗っ取りとは限りません。画面の表示、ログイン中の端末、パスワード設定を順番に確認し、必要に応じてLINE公式ヘルプも確認しましょう。
参考文献リスト
トラブル解決!LINE乗っ取りに関するよくある質問 (FAQ)
LINE乗っ取りが不安な時に、ユーザーがつまずきやすいポイントをQ&A形式でまとめました。
ログイン中の端末に知らない端末があったら乗っ取り確定ですか?
確定とは言い切れませんが、すぐにログアウトとパスワード変更をしてください。
過去に使ったPCやタブレットが表示される場合もあります。ただし、心当たりがない端末名なら放置は危険です。ログアウト後、LINE専用のパスワードへ変更し、WEBログインの2要素認証も確認してください。
LINEの乗っ取り原因で一番多いのは何ですか?
代表的なのは、パスワードの使い回しや不審な画面への入力です。
他サービスと同じメールアドレス・パスワードを使っていると、別サービスから漏れた情報を使われる可能性があります。また、偽サイトに認証番号やパスワードを入力してしまうケースにも注意が必要です。
認証番号を聞かれたら教えても大丈夫ですか?
絶対に教えないでください。
認証番号は本人確認のための重要な番号です。家族や友人を名乗る相手でも、番号を伝えると不正ログインやアカウント引き継ぎに悪用される可能性があります。届いた番号は自分の画面操作以外では使わないでください。
パソコン版LINEを使っていない場合、ログイン許可はOFFでいいですか?
普段使わないならOFFにしておくと安心です。
ログイン許可は、PCやタブレットなどのサブ端末から同じLINEアカウントを使うための設定です。必要な時だけONにし、使い終わったらログイン中の端末も確認すると、不安を減らしやすくなります。



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