せっかくご両親とお話ししようとしたのに、画面が真っ暗だと焦ってしまいますよね。お孫さんの顔を見せようと準備していたのに、お互いの声は聞こえるのにアイコンしか映らない……。「私のスマホが壊れちゃったのか」「それともお父さんたちの設定がおかしいのか」と、強い不安を感じられているのではないでしょうか。
結論から申し上げますと、スマートフォンが故障したわけではありません。LINEアプリ自体の不具合ではなく「スマートフォンのカメラへのアクセス権限」が原因であることがほとんどです。設定アプリからカメラの許可をオンにするだけで、すぐに映像が映るようになります。色々な対処法をネットで検索して設定をいじってしまう前に、まずは深呼吸して状況を確認しましょう。
通話画面の「小窓(ワイプ)」を見るだけで、あなたとご両親のどちらの設定が原因かをたった3秒で特定できます。この記事では、原因の切り分けから最短で映像を復旧させる手順までを分かりやすく解説します。

CHECK
【この記事の書き手】
スマホレスキュー相談員 鈴木
元大手携帯キャリアショップ店長 / スマホ教室インストラクター
年間500名以上のシニア層へLINEの使い方を指導してきました。機械が苦手な方にも、隣で一緒に画面を見ているかのように優しく解決策をナビゲートします。
【たった3秒】どっちのスマホが原因?まずは「ワイプ(小窓)」をチェック
トラブルが起きると「自分のスマートフォンがおかしいのかな」と焦ってしまいがちです。電話口でご両親から「こっちは何も触っていないよ」と言われると、なおさらご自身の端末を疑ってしまうことでしょう。
なぜワイプ画面を見るべきなのか?(再起動の前にやるべき理由)
不具合が発生した際、真っ先に試すべきなのは「原因の切り分け」です。
相手のスマートフォンが原因であるにもかかわらず、ご自身の端末を何度も再起動したり設定を変えたりして時間を浪費してしまう失敗例が後を絶ちません。どちらの端末を直すべきかを最初に確定させるだけで、解決までの時間は劇的に短縮されます。
【注意点・NG行動】
原因がわからない段階で、むやみにスマートフォンを再起動したり、LINEアプリをアンインストール(削除)したりしないでください。特にアプリの削除は、事前のバックアップがないと過去のトーク履歴がすべて消えてしまう重大なリスクを伴います。詳しくはLINEトーク履歴の復元方法もあわせてご確認ください。
原因を特定する「3秒ワイプ診断」の具体的手順
確認するポイントは、LINEのビデオ通話画面に表示される「自分の顔が映る小さな四角(ワイプ画面)」です。ワイプ画面が映るか映らないかを確認するだけで、どちらのスマートフォンに原因があるかがはっきりと分かります。
【結論:3秒ワイプ診断の判定基準】
- ワイプ画面が真っ暗な場合
→ 「あなたのスマホ」のカメラ権限がオフになっています。 - ワイプ画面は映るが、大きな画面が真っ暗な場合
→ 「ご両親(相手)のスマホ」のカメラ権限がオフになっています。
原因を特定することですぐに次の対策へ移れます。ただし、相手に原因がある場合は、相手に設定変更を依頼しなければならないというコミュニケーション上の注意点も存在します。
誰も設定を変えていないのに突然映らなくなる背景
「誰も設定を変えていないのに、どうして急に映らなくなったのか」というご相談を非常によく受けます。
結論から申し上げますと、スマートフォンの「OS(iOSやAndroidなどの基本ソフト)のアップデート」が主な理由です。近年、プライバシー保護の観点からスマートフォンのセキュリティが年々強化されています。アップデートのタイミングで「特定のアプリにカメラを使わせても良いですか?」という確認が再度入り、意図せずアクセス権限がリセット(オフ)されてしまうケースが多発しています(2026年3月現在)。決して誰かが壊したわけではありませんので、ご安心ください。
【原因別】カメラへの「アクセス権限」をオンにする最短手順
前述のワイプ診断で原因のスマートフォンが特定できたら、次はいよいよ設定の変更に進みます。映像が真っ暗になる最大の理由は「カメラへのアクセス権限」がオフになっていることです。
LINEアプリ内ではなく「本体の設定」を確認する理由
ここでの最大の注意点は、「LINEアプリを開いて設定を探してしまう」というよくある失敗です。
カメラの許可はLINEアプリの中ではなく、スマートフォン本体の「設定アプリ(歯車のマーク)」から行う必要があります。階層がまったく異なるため、LINEの画面内をいくら探しても、カメラを根本からオンにする項目は見つかりません。
iPhone(iOS)とAndroidでカメラ権限を許可する手順
iPhoneとAndroid、それぞれの本体設定からカメラ権限をオンにする最短手順を確認していきましょう。もしご両親のスマートフォンが原因だった場合は、「誰でもよくある設定の間違いだから大丈夫だよ」と安心させながら、電話口で以下の手順をゆっくりと伝えてあげてください。
← 横にスクロールできます →
| ステップ | iPhone(iOS)の手順 | Androidの手順 |
|---|---|---|
| 1 | ホーム画面から歯車マークの「設定」アプリを開く | ホーム画面から歯車マークの「設定」アプリを開く |
| 2 | 画面を一番下までスクロールし、「LINE」をタップする | 「アプリ」または「アプリと通知」から「LINE」をタップする |
| 3 | 「カメラ」のスイッチをタップして緑色(オン)にする | 「権限(許可)」をタップし、「カメラ」を「許可」にする |
各OS設定画面の表示名称は端末やバージョンにより異なる場合があります。参考:無料通話/ビデオ通話を利用する(LINEみんなの使い方ガイド)
設定が完了すれば、カメラの権限がオンになり映像が映るようになります。
設定は合っているのに映らない?見落としがちな3つの注意点
カメラ権限がしっかりとオンになっているのに、まだ映像が映らない場合があります。権限設定以外の「ちょっとした見落とし」が原因かもしれません。確認すべき点は以下の3つです。
- 通話画面の「ビデオボタン」を誤って押している
- 電波状況(Wi-Fi)が極端に悪い
- 他のカメラアプリが裏で動いて干渉している
それぞれ詳しく解説します。
1. 通話画面の「ビデオボタン」を誤って押している
結論から言うと、通話中の画面操作によるヒューマンエラーが考えられます。スマートフォンを耳に当てた際や、持ち直した拍子に画面に誤って触れてしまうことが頻繁にあるためです。通話画面の下部にあるビデオカメラのマークに「斜線」が入っている場合、ご自身の操作でカメラを一時的にオフにしています。
斜線の入ったボタンをもう一度タップして、カメラをオンに切り替えてください。これで映像が復活するケースが多いです。
2. 電波状況(Wi-Fi)が極端に悪い
映像をスムーズに届けるための通信環境が不安定であることも、原因の一つとして挙げられます。ビデオ通話は音声だけの通話に比べて、非常に多くのデータ通信量を必要とするためです。ご自宅のWi-Fiルーターから離れた部屋にいたり、地下にいたりすると、電波が弱くなり映像が途切れたり真っ暗になったりします。
場所を移動するか、一度Wi-Fi設定をオフにして携帯電話回線(4G・5G)に切り替えて試してみてください。ただし、携帯電話回線を使用するとデータ通信量を消費するため、通信プランの残量にはご注意ください。LINEの動作全般に問題がある場合はLINEが使えない時の完全対処法もあわせてご参照ください。
3. 他のカメラアプリが裏で動いて干渉している
スマートフォンの内部で「カメラ機能の取り合い」が起きているケースもあります。スマートフォンのシステム上、複数のアプリが同時にカメラを使うことはできない仕組みになっているためです。直前まで写真撮影アプリやQRコード読み取りアプリを使っていた場合、バックグラウンドでカメラ機能が占有されたままになっていることがあります。
開いている他のアプリを一度すべて終了させてから、再度LINEのビデオ通話をかけ直してみましょう。
よくある質問(FAQ)
これまで多数のスマホトラブルを解決してきた経験に基づき、ユーザーがつまずきやすいポイントをQ&A形式でまとめました。疑問を解消して、安心して通話を楽しみましょう。
相手にブロックされているから、ビデオ通話が真っ暗になるのでしょうか?
A
いいえ、ブロックが原因で画面が真っ暗になることはありません。
もし相手にブロックされている場合、そもそも電話の着信音が相手に鳴らず、いつまでも「応答なし」の状態が続きます。通話自体が繋がって音声が聞こえているのであれば、確実にブロックはされていません。安心して設定の確認を進めてください。
本体設定からカメラのアクセス権限をオンにしても、まだ映りません。
A
スマートフォン本体の一時的なシステムエラーの可能性があります。ここで初めて端末の再起動をお試しください。
原因の切り分けと権限の確認が終わっている状態であれば、スマートフォン本体の再起動が有効です。電源を一度切り、再度入れ直すことで、変更したカメラの権限設定がシステムに正しく反映され、映像が映るようになるケースが多くあります。
かなり古いスマートフォンを使っているのですが、それが原因になることはありますか?
A
はい、OSのバージョンが古すぎると正常に動作しない場合があります。
LINEは定期的にサポートするOSの条件を更新しています。長年アップデートされていない古い端末を使用している場合、最新のLINEアプリとの通信規格が合わず、ビデオ通話が正常に機能しないことがあります。可能であれば、OSのアップデートを検討してください。
まとめ:原因を切り分けて、快適なビデオ通話を取り戻そう
LINEのビデオ通話が映らない時の解決手順を整理します。以下の3つを順番に確認することで、スムーズに解決へ導けます。
- まずは通話画面の「ワイプ(小窓)」を見て、自分と相手のどちらに原因があるのかを特定する
- 原因がわかったら、LINEアプリ内ではなく「スマートフォン本体の設定アプリ」からカメラのアクセス権限をオンにする
- それでも直らない場合は、通話画面のビデオボタンの誤操作・電波状況・アプリの干渉を確認する
この記事の手順に沿って進めれば、ほとんどのトラブルは速やかに解消できます。ただし、相手の端末に原因がある場合は相手に操作してもらう必要があるため、本記事の手順を焦らずに共有してあげることが大切です。
マイクが使えない場合はLINEマイクが使えない時の直し方を、通話で音が出ない場合はLINE通話で音が出ない時の直し方もあわせてご確認ください。
【参考文献・出典】(2026年3月24日時点)



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